母は強し

冷凍庫の中を整理していると、奥の方から何やら袋に入った大量に白いものが…。
持ってみると、ずっしり重たい。
なんせ奥の方にあるので、取り出すのも一苦労。

やっとの思いで冷凍庫から取り出して袋を開けてみても、
瞬時にはそれが何かわかりませんでした。
よく見てみると、白いものの正体はお餅。

そういえば去年お餅がたくさん余ったので、
カビが生えないように冷凍庫に入れておいたんだ。
食べようと思って、すっかり忘れていたことを思い出しました。

「古いお餅から食べてしまえばいい」という声もあれば、
「せっかく新しいのがあるんだから、おいしいものを食べたい」という声も。

「このまま置いておいても、古くなっていくだけだ。早いうちに食べてしまおう。」
「古いものはもう古いんだから、今食べても後に食べても同じこと。
新しいものが古くなって、味が落ちたらもったいない。」

家族であーだこーだ言っていると、母が一言。
「新しいものはそのまま食べて、古いものは違う形にして食べればいい」

一同、納得。

今度は、古いお餅をどうやって食べるかの議論が始まります。

カリカリのおかきにして食べたい。
塩や醤油もいいけれど、カレー粉や一味で辛味をきかせればおつまみにもなるよね。

いやいや、かぼちゃやさつまいもがたくさんあるんだから、
蒸かし直してかぼちゃ餅やさつまいも餅にしよう。

それなら、あんこをたっぷり包んだ大福にした方がいい。

みんな自分の好みを言いたい放題。
そこに、母が一言。
「こんなにたくさんあるんだから、どれも作ればいいじゃない」

一同、だんまり。
母は強し。

そうと決まれば、おかき、かぼちゃ餅やさつまいも餅、大福は
誰が作るかの言い合いが…始まることはなく。
その役目は議論するまでもなく、母なのです。